日々イエンゴ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

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施工中の第三者検査(欠陥住宅予防検査)を入れる時の注意点

 施工中の検査として、イエンゴに欠陥住宅予防検査を依頼される方が増えていますが、施工中の第三者検査を入れるときの注意点がいくつかあります。




 先般も、「第三者検査を入れようとしたら施工会社に拒否されてしまったのだが、どうにか検査を入れることはできないか」という相談がありました。

 聞いてみると請負契約はすでに完了しており、着工が近づいてきたため第三者検査のことを伝えた時に拒否されてしまったようです。


 施工現場は、施工会社により安全に契約した性能、品質を守り、期日内に完成することを目的に管理されています。ですから第三者が勝手に検査することはもちろんの事、立入ることも施工者の許可が無ければできませんので、施工会社の協力がなければイエンゴでも検査に入ることはできません。


 そのため、後から拒否されないように請負契約の締結前に第三者検査について、以下の了解を取っておくことが重要です。できれば契約書の特記や覚書など書面に残しておくと安心です。

① 第三者検査を入れることの了承
② 検査に必要な図面、工程表の提出
③ 検査時の立会い
④ 指摘事項への対応(修正工事への対応)

 第三者検査を拒否する会社というのはどんな理由があるのか解りませんが、誰に見られても問題無い施工をしているのであれば、堂々と検査を受けることもできると思います。

 施主の安心のために、第三者検査にきちんと対応する施工会社を選ぶことも選択肢のひとつと言えるのではないでしょうか。

理事長:植田 達二


耐力壁の耐力低下の原因です!

 上記写真は、近年木造住宅の耐力壁(耐震壁)として使用されている面材での、釘打ちのめり込み状況です。

 使用する面材により、建材メーカー等のめり込みの規定があります。

 その数値を逸脱してしまいますと、設計で決めている耐力が確保できなくなってしまうことがあります。

 例えば耐震等級3を設計していても、満たさなくなってしまうこともありえます。

 現場監督がしっかりチェックしないと、そのまま進んでしまい、見えなくなってしまいます。

 構造耐力上の重要な部位になりますので、十分ご注意ください。

関東:大垣 康行


特殊な箇所でも検査可能です

 当会では建物工事中の検査「欠陥住宅予防検査」を実施しておりますが、建物はそれぞれ形状や工法が異なるため、基本検査の他に検査すべき重要な箇所がある場合があります。


 それに対応するためには「オプション検査」も実施しております。

 例えば「深基礎(ふかきそ)検査」

 敷地に大きな高低差がある場合、コンクリート基礎部分の一部を深く造らなければならないため、他の部分とは別に先行して鉄筋組みとコンクリート打ちをします。
 よって深基礎部分だけ先に検査しなければなりません。

 深基礎も重要で、写真のように鉄筋が土に接するほどの位置ですと、鉄筋をコンクリートで被えない状態になってしまい、強度等に問題があります。

 その他には外断熱工法、気密シート張りなども検査可能です。

 欠陥住宅予防検査と合わせてご依頼ください。


関東:石川 克茂


ハウスメーカーの現場確認の現状 その3

ハウスメーカーの現場確認の現状 その3


下記写真は、当会の欠陥住宅予防検査(2×4工法)の上棟検査の模様です。



2×4工法の構造の要(かなめ)は、釘と補強金物です。

この現場は、長さ45㎝ほどの帯状の補強金物がすっぽりと付け忘れていました。



こんな大きな金物なので図面と現場を照らし合わせれば、ひと目で気が付くはずです。

ということは、全くのノーチェックなのです。

大工さんに任せっきりで誰もチェックしていないのです。



現場監督さんと前もって検査の日を決めて、
現場に伺ってもこの有様です。

いくら良い図面を描いても現場でキッチリと施工されなければ
いわゆる「絵に描いた餅」となります。



家づくり・建築というものは、現場確認が最も大事な仕事です。

建築こそ現場第一主義なのです。



「仕事が忙しい」、「現場が沢山あり時間が取れない」というのは理由になりません。



また、現場監督自身の仕事に対する責任感の欠如や
自分のやるべき仕事が分かっていないということを
欠陥住宅予防検査を行っていて毎回痛感しています。



特にハウスメーカーの現場には、第三者検査の必要性を感じています。


関西:鉢嶺 民雄


ハウスメーカーの現場確認の現状 その2

ハウスメーカーの現場確認の現状 その2

 下記の写真は、当会の「欠陥住宅予防検査」で撮影の1枚。

 室内の耐力壁(建物構造上の重要な壁)で、壁の下側を留めるビスが配管があるため打てない状況です。
 これを根本から修正するためには、配管を一度外してビス留めしたあとに再度配管を工事するようです。


 なぜこのような状況になってしまったか。
 
 これは現場監督が、室内の耐力壁と配管の関係を見落としてしたと思われるからです。
 このように配管がある箇所のビス留めは、配管より先に先行して工事しておかなければなりません。それを理解していなかったか、忘れていたのか、工事の段取りが逆になってしまったのです。


 そもそも現場監督には事前に「耐力壁の検査」があることは伝えてありますので、当会の検査前にチェックしていればわかったことだと思いますし、それ以前に室内の耐力壁と配管の関係を理解していれば工事の順序も逆だったはずです。


 これは以前のブログでも書いてありますが、ハウスメーカーの現場監督は担当件数が多く内容を詳細に把握できていないことが原因の一つかと思います。工事の進行が滞らないことが主な仕事で、図面の把握、現場の状態確認までできていないのではないでしょうか。ハウスメーカーは家づくりを数多く・工程を早くすることで利益を得ています。その弊害の一端がこのような事象として出ているのも事実だと思います。



関東:大垣 康行