美濃加茂市は性能規定でW地域に属する比較的温暖な環境。まあ恵まれた気候といえます。地形的には内陸盆地で夏暑く冬は寒いはずですが、木曽川と飛騨川という大きな川の合流点でもあり、川の存在がいくらかこれを緩和しているようです。
気象庁の観測データから「比較的温暖な地域」がどれくらいの気温なのか、寒冷な北海道旭川,温暖な九州宮崎,首都東京と、冬と夏の平均気温を比較してみましょう。
(単位℃)
地 名 |
1月 |
2月 |
7月 |
8月 |
年平均 |
年間平均
データ期間 (西暦) |
美濃加茂 |
2.7 |
3.2 |
25.4 |
26.7 |
14.4 |
1979〜2000 22年間 |
旭川 |
-7.8 |
-7.2 |
20.5 |
21.1 |
6.7 |
1971〜2000 30年間 |
東京 |
5.8 |
6.1 |
25.4 |
27.1 |
15.9 |
1971〜2000 30年間 |
宮崎 |
7.4 |
8.4 |
27.1 |
27.4 |
17.3 |
1971〜2000 30年間 |
美濃加茂市の年間平均気温は宮崎とくらべて3℃低いだけなのに、旭川より7.7℃高い。これが「比較的温暖」と定義される所以でしょう。
夏冬の平均差異を見ると、美濃加茂市23℃、旭川28.5℃、東京20.5℃、宮崎19.5℃。 温暖な地域ほど夏冬の差が小さいことが分かります。これは暮らしやすさの目安でもあります。余談ですが東京の冬は暖かいですね。
美濃加茂市の気象データを細かく見ていくと、年によってバラツキはあるものの,冬に−5℃前後の日が年間5〜7日、夏に35℃前後の日が年間5日〜7日記録されています。最も寒い時期は1月25日から2月5日,逆は7月25日から8月5日。
参考までに美濃加茂市の極値は、最低気温−8.9℃(1986年3月1日) 最高気温39.5℃(1994年8月7日)。 極値は観測史上の最低と最高です。異常値ですから住宅建築の基礎資料にする必要はありません。
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