関西・東海・九州支部 活動ブログ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

稼働検査  ~入居後の検査~

家づくり援護会の欠陥住宅予防検査では、工事中の検査だけではなく、

家が完成し、入居してから3~6か月の間に稼働検査を行っています。



住んで、生活をし始めて、初めて分かる不具合もあります。



大切な検査なのです。



床下に潜り込み、給水管や排水管の水漏れも初期の段階で

稼働検査で確認ができます。





その際に時々写真のような状況が見られることがあります。





家が完成する間際に電気業者さんや設備業者さんが

配管をする為に穴を明けて出たおが屑が床下にそのまま残っているのです。



現場監督さんが建物の引渡し前に床下に入り、

清掃状況を最終確認することは、まずありません。





これだけのおが屑があるとシロアリの温床となる可能性もあります。





家づくり援護会では、家づくりにとってどのような検査が

必要であるかを長年の検査実績より研究をし、考え続けています。



関西:鉢嶺 民雄



「住宅産業」住宅は産業?

「住宅産業」、世間では時々耳にする言葉ですが、

「住宅産業」というその言葉自体に少し違和感を覚えてしまいます。



いかにも大量生産で画一的な家を建てているハウスメーカーの

ためにある言葉と思われます。



コツコツと一軒づつ丁寧に作られた家のイメージが

「産業」という言葉からは湧いてきません。

「家づくり」と「産業」という文字は、そもそも馴染まないのではないか。



そんな中、もともと住宅の業界ではなかった全く関係の

ない業界からこの業界への参入が始まっています。

なんと、自動車メーカーT社や家電販売企業Y社が家を造るというのです。

家電屋さんが「電気自動車と家」をセットにして販売するという。



住宅建築を専門にする大手ハウスメーカーでさえ、

色んな問題を起こしているのにも拘わらず、

異業種からの住宅業界への参入です。



一方、大手ハウスメーカーD社は、

人口減少などで日本国内のパイが減ってきているため、

海外へ進出しだしているようです。

海外比率50%を目指すとか。



日本の街並を変えるだけでは飽き足らず、

海外の古き良き街並みまで変えていくつもりなのか。



これからの時代はなおさらのこと

家づくりを依頼する側(建て主)が、しっかりと考えを持ち、

施工業者を選別しないといけない時代になってきたように思われます。



関西:鉢嶺 民雄


数値に惑わされない ~過剰な仕様は誰のため~

最近では、家の性能を数値化し、

あたかも分かり易く比較できるようにしているかのようにも見える。



例えば、断熱性能。

数値を追うばかり、数値の比較だけで住宅の良し悪しの判断基準にしてはいないか。

大阪においてグラスウールの断熱材を天井裏に3重も重ねる。

あるハウスメーカーがやり始めると、メーカー同士比較されるため、

他のメーカーもこれに追従し断熱材を3重に重ねる仕様に変更する。

果たして大阪の地でグラスウールを3重に重ねる必要があるだろうか。

当然、その分の金額負担は建て主に帰ってくる。



吉田兼好の徒然草の中の言葉に

「家の作り様は夏を旨とすべし」という言葉がある。

「冬はいかなる所にも住まる。暑き頃、悪き住居は、堪え難きなり。」

そもそも高温多湿の日本における住まいづくりの元となった考えでもある。

気密や断熱性能を上げるがために窓を小さくしたり、トイレや浴室の窓を無くしたり。

文明の利器である換気扇があるから、エアコン1台で室内環境は良好ですと謳う。

本当の住みやすい家、使い勝手のいい家とは。

メンテのし易さ、点検のしやすさ、世代を超えて住み継がれる・・・・・等々。



日本の気候において建物にとって本当にいい仕様、家の作り様とは。

自然に逆らわない、自然とともに生きていく建て方とは。

四季があり梅雨がある日本において自然環境を遮断する建て方ではなく

積極的に自然とかかわっていく昔ながらの家づくりが

本来は建物の寿命を延ばすのではないでしょうか。



最近の家づくりは、あまりにも人間を過保護にするものに思えてしようがない。

地域性を考えず、作り手側・大手ハウスメーカー主導の家づくりを

そろそろ見直す時期に来ているのではないだろうか。


関西:鉢嶺 民雄


稼働検査  ~工事中以外の検査も大切です~

イエンゴ第三者検査の欠陥住宅予防検査。

その特徴である検査のひとつに稼働検査があります。



家が完成し、入居してから3か月~6か月の間に検査を行います。

一般的な第三者検査は、工事中に限った検査です。

勿論、工事中の検査も大切ですが、建物は入居して初めて、

生活を始めてからしか分からない不具合の発生もあります。



例えば、排水管の水漏れなどがその一例です。



先日の稼働検査の床下で起こっていた事例をご紹介します。

それは、床下断熱材の施工不良です。



厚さ100mmの断熱材が落下し、床下に落ちているものや、

垂れ下がっているもの、ずれ落ちそうなものが見つかりました。

他の箇所でも断熱材がずれているものもありました。



これでは、断熱材の効果が発揮できず、冬場の床下の冷たい空気が

室内に影響を与えてしまいます。



人間で例えると、冬場に

厚手の高価なコートを着ているのにも関わらず、

肩がはだけて出ているといった状況です。



普段見ることのない床下ですが、実は大事な検査なのです。

これが豊富な検査経験による家づくりの援護会の第三者検査です。



一生住み続けていく家です。

安心して快適に暮らしたいものです。




関西:鉢嶺 民雄


床裏断熱材の落下、ズレの状況


契約 ~急がせる相手には要注意!~

 家を建てるのは、ほとんどの人が初めてです。


 プロであるハウスメーカーの営業マンから

「皆さん、そうされていますよ。」とか、

「そういうものですよ。」と言われると、そんなものなのかな?と思ってしまう。



 営業マンが自分の成績となる契約件数を確保するために、常套句として、

「決算期なので今月中に契約をお願いします。」

「後からきちっとしますから取り合えず契約書に判を押して下さい。」

 お客さんのためと言いながら、全くもって自分のためなのです。



 契約を急がせる相手には特に注意して下さい。

 一旦判を押してしまうと元には戻れません。

 何百万円もの手付金を捨ててまで解約をするのは難しいのは自明です。

 ほとんどの施工業者やメーカーは、前もって契約書のひな形をお客さんに提示しない。

 契約日当日に初めて契約書を見るという人が多いのが現状です。

 遠慮しすぎは後悔の元。



・言うべきことは言い、確かめるべきことは確かめる。

・何千万円もの出費、何十年ものローン返済、何も遠慮することはありません。

・建築の専門家ではないので分からない。大丈夫です一般常識の判断でOKです。

・納得いくまで説明を求める。

・こんな事を言ったら相手(営業マン・現場担当者)が気を害さないか、

こんなことを言ったら嫌われないか。一切気にする必要はありません。

・いい子になる、ただの物わかりの良さは、営業マンにとって「いいお客さん」

でしかない。やり易い、楽なお客さんとなってしまいます。

・いいかっこはせずに分からないこと、納得できないことは、

とことん納得いくまで聞くことが大切です。



 任せっきり、信じ過ぎは、あなたの思い描く「いい家」には決してなりません。

 一生に一度の家づくりです。

 初めての家づくりをプロの建築士としてサポートをするのがイエンゴです。

 些細なことでも不安な時は、イエンゴにお気軽にご相談ください。

関西:鉢嶺 民雄