関西・東海・九州支部 活動ブログ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

◆築10年目点検 ~建物全体のチェックをします~

新築住宅を供給する事業者や施工業者は、平成12年4月に施行された

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」により、

住宅の構造耐力上主要な部分や雨水の侵入を防止する部分の

欠陥(瑕疵)に関して、10年間の保証責任(瑕疵担保責任)を負っています。



逆に言えば、引渡しから10年の経過をもって損害賠償請求権は消滅するのです。

保証期間が切れる前に第三者検査を入れ、家の状態を把握・確認することが大切です。

施工業者さんは、10年目前に「何か異常はありませんか?」とは聞いてきません。



10年が過ぎるのをただじっと待っています。



イエンゴでは、築10年目点検の検査を行っています。

保証責任範囲である構造的な部分及び雨漏りに関する確認をするのは当然ですが、

屋根裏や床下に潜り、検査を行います。



写真のような状況もあります。

床下の断熱材が脱落しています。

これでは、断熱効果は望めません。



こちらは床下におが屑や断熱材の破片が残ったままで散乱しています。

虫の発生や白蟻の温床にもなりかねません。




瑕疵担保とは直接関係ありませんが、家を建てた施工業者としての責任はあります。

建物の不具合や劣化の状況もお伝えするのがイエンゴの築10年目点検なのです。

家にとっては大事な検査ですので、保証期間が残り少ない方には

ぜひお勧めを致します。



早めのチェックでメンテナンスを行い、

家は永く快適に住み続けて行きたいものです。


関西:鉢嶺 民雄



◆大阪市立総合生涯学習センターにチラシがあります

JR大阪駅から南へ徒歩5分。

大阪市北区の大阪駅前第2ビル。

その5階にあります大阪市立生涯学習センターにチラシがあります。





講座・イベント・貸室を通して「市民の皆様と社会を結ぶワクワク、

ドキドキする学びのコンテンツを提供します!」を謳い文句に

「学ぶ」よろこび「つながる」「生かす」たのしみがみつかる。




家庭・住宅のチラシのコーナーに

イエンゴの無料相談室のチラシを置かせて頂いております。





大阪無料相談会は、毎月第2土曜PM3:00~PM5:00。

南港のIHPC (ATC 9階輸入住宅促進センター)で開催しています。

※予約なしでも受付いたしますが、

順番をお待ちいただく場合がございますので、

なるべく予約をされますことをお勧めいたします。

家づくり援護会 関西支部  TEL :06-6551-7734






関西:鉢嶺 民雄



鬼に訊け ~宮大工・西岡常一の遺言~

道具を大切にする。


道具は自分で育て作っていく。



山の南側で育った木は、建物の南側で遣う。

北側で育った木は、北側の材料とする。



棟梁が全責任を取るので、その下で働く職人は、思い切った仕事をしろ。

昔は、失敗すれば棟梁は腹を切った。



現代のコンクリートよりずっと寿命は長く

風雪に耐えて木造建築は千年以上の命を持つ。



今の木造住宅の寿命はたった30年。

合理的なことは考えず、時間が掛かってでも良いから本当の仕事をしろ。

ごまかしではなく、ホンマの仕事をやってもらいたい。



西岡棟梁が最後に残した言葉である。



職人としての技術が要らなくても出来るプレハブ工場化のいえづくり。

わずか2ヶ月ほどで完成する家。

寒い暑い、人間本位で考える家づくり、

家にとっては息が詰まり長生きできない気密化。

日本の家づくりについて今一度立ち止まり、考え直さないといけないのでは

と警鐘を鳴らす西岡棟梁のお言葉であった。



ご興味のある方は、ぜひこのYouTubeをご覧ください。

鬼に訊け -宮大工 西岡常一の遺言-





関西:鉢嶺 民雄


建築家への道 ~建築士であり建築家であること~

建築を学ぶ学生の頃のお話です。

ある日、先生からこんなことを言われた。



一流の建築家になるためには、

・一日一冊の本を読み

・週に一本の映画を観

・月に一度の旅行をする



建築家たるもの常に己を高め研鑽をし、感性を磨かねばならぬ。



更にこうも述べられた。



映画館に行ったならば、最低3回は観なさい。

1回目は、思いっきり楽しんで観る。

2回目は、建築物を集中して観る。

3回目は、色・色合いのみを観る。



昔、映画館は入れ替え制ではなく、

一日でも映画館に居れました。

古き良き時代の話ですね。



建築家とは、建築物のデザイン設計を主に行い、

その監理や関連業務に携わる専門職です。

資格がなくても名乗ることは可能ですが、

実際には建築士の資格を持つ人が多く、

デザイン性や意匠性を重視するプロを示す傾向があります。



建築士とは、国土交通省が認定する国家資格であり、

設計や工事監理を行う専門職です。

建築士であり建築家を目指す若者へ。



イエンゴで現場での実践を積み、己を磨く場に。

イエンゴで一緒に活動しましょう。

関西:鉢嶺 民雄


鎹(かすがい)

建築用語には、ことわざになったものも多くあります。

その中のひとつが、鎹(かすがい)です。

見慣れないこの一文字で「かすがい」と読みます。




「子は、かすがい」の「かすがい」がこの『鎹』なのです。

どういう意味かと言いますと、

子に対する愛情が鎹になって、夫婦の間がなごみ、夫婦の縁がつなぎ保たれる。

また夫婦仲が悪くなろうともそれを繋ぎ止めるのが子(鎹)ということです。

「子は、親の鎹」ともいいます。



それでは、『鎹』とは一体なにか?


木造在来工法の住宅で用いられるコの字型の補強金物で、

両端が釘の先のように尖っている金物のことを言います。

これを木材に金槌で打ち込むことによって、木材同士を繋ぎ止めます。



さて、この鎹が家のどこに使われているのでしょうか。


現在では、主に床下や屋根裏に多く用いられています。

屋根裏の小屋束を繋ぎ止めたり、母屋の接手の緊結に用いたりします。


梁の上に立てる小屋束は、屋根裏の柱のようなもので、

その上下を両サイドから鎹を打ち付けるのです。



欠陥住宅予防検査の上棟検査で、鎹の打ち忘れを見付けることがあります。

床下や屋根裏は完成してからでは、

なかなか見る機会がないので重要な検査となります。

施工中にリアルタイムで行う検査が欠陥住宅予防検査なのです。







関西:鉢嶺 民雄


材のつなぎ目の金属が「鎹」