関東・首都圏 活動ブログ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

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工事途中の倒産に備えて

 ここ最近、事務局に工事施工業者の倒産に伴う相談が、複数件届いています。やりきれない気持ちになります。

 統計をみても建設業の倒産件数は、高い水準で推移しているようです。

 
 工事途中に倒産してしまいますと、一つの方法として他の会社に再依頼して進めていくようになりますが、費用の問題が発生します。

 多くの場合は工事進捗状況より多額の支払いをしていることです。中には、工事初期段階で6割~8割を支払い済ということもありました。これでは次の工事に回す費用がなくなってしまいます。

 ですので、請負契約時には支払い回数・支払い金額をよく確認して、工事進捗より過払いの無いようにしていただきたいです。



 当会では新築やリフォーム時に、業者が倒産などの理由で建築主から請負った住宅の工事を継続できなくなった場合、建築主に負担をかけずに残工事を完成し引渡すための金銭的な保証を担保する制度として、イエンゴ完成保証制度を勧めています。

 「イエンゴ完成保証制度」は、「消費者保護」を目的として設立された姉妹NPOの「NPO法人イエンゴ保証機構」で運営されており、また、保証機構に加入する全請負者が連帯して保証債務の責任を負うという特徴があります。 

 一人でも多くの方々の「家を建てる権利」が守られることを切に願います。

関東:大垣 康行


耐力壁の耐力低下の原因です!

 上記写真は、近年木造住宅の耐力壁(耐震壁)として使用されている面材での、釘打ちのめり込み状況です。

 使用する面材により、建材メーカー等のめり込みの規定があります。

 その数値を逸脱してしまいますと、設計で決めている耐力が確保できなくなってしまうことがあります。

 例えば耐震等級3を設計していても、満たさなくなってしまうこともありえます。

 現場監督がしっかりチェックしないと、そのまま進んでしまい、見えなくなってしまいます。

 構造耐力上の重要な部位になりますので、十分ご注意ください。

関東:大垣 康行


工事中の不良施工の3つの原因

 何事の結果には原因があります。
 
 工事中の不良施工にも原因があります。


 
 最低でも工事中には3回のチェックポイントがあるのですが、それを全て見逃してしまうことであとで施工不良が発見されることがありますし、中には施工不良が発見されないまま出来上がった建物に居住してしまうこともあります。
 
 家を建てる方・家を買われる方は今一度ご自身の家についてお考えいただく機会になれば幸甚です。


 今回はその3つの原因についてです。


①職人自らによる未チェック
 間違っていないと思いこんでいる職人も多いようで、自らチェックしていないことがあります。
 また、ミスに気が付いていても「このくらいはいいだろう」という甘い認識で進めている場合もあります。
 まずここでミスに気が付けば修正も小さくて済むのですが、スルーされてしまうことがあります。


②現場監督の未チェック
 このことも当会ブログでたびたび指摘していますが、現場監督が現場を厳しくチェックできていないことです。
 多くの現場監督は工事の段取りが主な仕事のようになっていることも問題の1つかと思われます。


③工事監理者による現場の未チェック
 各現場ごとに「工事監理者」という現場チェックの責任者が決まっています。この「工事監理者」は確認申請書に名前が記載されています。
 ですが、「工事監理者」が自ら現場をチェックしていることは少ないのが実情のようですので、この段階でもスルーされているのが現状です。



 このようにミスが発見されなければ、そのまま工事は進んで完成してしまいます。

 ですので建て主の方たちは、「工事中のチェック情報」を必ずもらってください。
 「誰が」「どのように」チェックしたのか、工事写真やチェックシートなどの「工事中のチェック情報」をもらってください。完成してしまうと骨組みなどは見ることがほとんどできませんので。

 施工業者を信じることは大事ですが、信じるに値する情報を得ることで安心を担保できると思いますので、遠慮なく申し出て自分自身を守ってください。
 


関東:大垣 康行


契約のご相談でも結構です!

埼玉県久喜市にお住まいの方へ

 埼玉県ではさいたま市と久喜市で定期的に家づくり無料相談会を実施しています。(予約制)

 
 計画や工事、住まいの不具合に関するご相談だけでなく、請負契約に関する内容のご相談もございます。
 
 何かご不安解消のきっかけになればという思いで実施しています。
 
 お気軽にご連絡ください。



【過去のご相談例】

・ハウスメーカーの間取り計画が使い勝手として良いか不安(自分の描いたイメージ絵そのままで進み、専門家としてのアドバイスが無し)

・まだ細かい打ち合わせが出来ていないのに請負契約を急がされている

・工事中に基礎の位置が低いことに発覚した



ご相談の方は当会事務局までお問い合わせください。

連絡先:NPO法人 家づくり援護会
 TEL:03-3405-1358
 FAX:03-3405-1398
 e-mail:info@iengo.ne.jp



家づくり援護会は地域のために進んで継続的に活動している久喜市市民活動団体として
埼玉県久喜市のウエブサイトに掲載されています。


関東:石川 克茂



ハウスメーカーの現場確認の現状 その2

ハウスメーカーの現場確認の現状 その2

 下記の写真は、当会の「欠陥住宅予防検査」で撮影の1枚。

 室内の耐力壁(建物構造上の重要な壁)で、壁の下側を留めるビスが配管があるため打てない状況です。
 これを根本から修正するためには、配管を一度外してビス留めしたあとに再度配管を工事するようです。


 なぜこのような状況になってしまったか。
 
 これは現場監督が、室内の耐力壁と配管の関係を見落としてしたと思われるからです。
 このように配管がある箇所のビス留めは、配管より先に先行して工事しておかなければなりません。それを理解していなかったか、忘れていたのか、工事の段取りが逆になってしまったのです。


 そもそも現場監督には事前に「耐力壁の検査」があることは伝えてありますので、当会の検査前にチェックしていればわかったことだと思いますし、それ以前に室内の耐力壁と配管の関係を理解していれば工事の順序も逆だったはずです。


 これは以前のブログでも書いてありますが、ハウスメーカーの現場監督は担当件数が多く内容を詳細に把握できていないことが原因の一つかと思います。工事の進行が滞らないことが主な仕事で、図面の把握、現場の状態確認までできていないのではないでしょうか。ハウスメーカーは家づくりを数多く・工程を早くすることで利益を得ています。その弊害の一端がこのような事象として出ているのも事実だと思います。



関東:大垣 康行