関東・首都圏 活動ブログ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

相談会を経て

 先日も公共の場にて無料相談会を実施し、いろんなご相談を頂きました。





 これまでに家づくりのご相談者に接してきたことを思い起こしますと、家づくりに対して、
・不安を持ちながら進めている
・矛盾が生じている
・自分の納得ペースで進んでいない
・調べても良し悪しの判断がつかない
・相談するところがない
という思いを抱いている方が多いです。


 上記が解消されることが、家づくりの幸せに細やかながら繋がると感じます。


 時代で家づくり環境は変われど、情報弱者として不利益を被りがちなに建て主さんの家づくりの不安や迷いを支え、家づくりの不幸を未然に防ぐサポート(=援護)をする活動内容は変わりません。


 また、過去の活動により判明した家づくりの実際問題や相談は、行政と民間ではサポート出来ていない(出来ない)ことも多く、NPOである家づくり援護会だから携われることが多いです。


 家づくりに携わる専門技術者の立場から、ご相談者や建て主さんに援護の手を差し伸べるのが当会の社会的責務ではないかと考え、当会建築士の共通理念として活動しています。




請負契約時には工期にも注意

 猛暑というより酷暑となっている夏。

 家づくりの現場の職人さんは、汗だくで暑さに耐えながら、建築主さんのために日々作業してくださっています。


 最近は空調服など暑さをしのぐものもありますが、この酷暑ですと昔に比べ頻繁に休憩しながら作業しないと倒れてしまいますし、作業効率も他の季節より落ちてしまうと思います。

 しかしそれを考慮せず超短工期で契約し、そのために職人さんを酷使しているハウスメーカーの現場を見受けます。


 当会への相談でも「夜遅くまで作業している」「日曜日も工事している」など聞きます。
また建て主さんが工期の遅れが気になり伝えると、「職人の人数を多く入れて間に合わせる」といういわゆる突貫工事を平気で宣言したハウスメーカーもいるようです。


 そういった工程にしているハウスメーカーに限って、「建物完成日」の翌日に「引き渡し日」にしていることが多いです。施主検査(内覧会)と手直し工事期間を確保していていない訳です。


 超短工期で安心納得の家づくりは困難です。


関東:石川 克茂


工事途中の倒産に備えて

 ここ最近、事務局に工事施工業者の倒産に伴う相談が、複数件届いています。やりきれない気持ちになります。

 統計をみても建設業の倒産件数は、高い水準で推移しているようです。

 
 工事途中に倒産してしまいますと、一つの方法として他の会社に再依頼して進めていくようになりますが、費用の問題が発生します。

 多くの場合は工事進捗状況より多額の支払いをしていることです。中には、工事初期段階で6割~8割を支払い済ということもありました。これでは次の工事に回す費用がなくなってしまいます。

 ですので、請負契約時には支払い回数・支払い金額をよく確認して、工事進捗より過払いの無いようにしていただきたいです。



 当会では新築やリフォーム時に、業者が倒産などの理由で建築主から請負った住宅の工事を継続できなくなった場合、建築主に負担をかけずに残工事を完成し引渡すための金銭的な保証を担保する制度として、イエンゴ完成保証制度を勧めています。

 「イエンゴ完成保証制度」は、「消費者保護」を目的として設立された姉妹NPOの「NPO法人イエンゴ保証機構」で運営されており、また、保証機構に加入する全請負者が連帯して保証債務の責任を負うという特徴があります。 

 一人でも多くの方々の「家を建てる権利」が守られることを切に願います。

関東:大垣 康行


忘れがちな地震対策

 地震災害が心配されているなかで、1件の相談がありました。

 「玄関上に設置されているエアコンの室外機の落下が心配ですが、移動はできるのでしょうか」ということで早速見にいきました。

 室外機は壁に金物で取付されているタイプで、設置から17年ほど経過していました。



 取付がきちんとされていれば、今すぐに落下するということは無いと思われますが、地震などにより被害がでることも懸念されます。

 今回は、現在のエアコンが古いこともあり、エアコンを交換するとともに、設置場所を変えることで解決です。

 玄関上や道路際に設置されている場合、下に人がいることが考えられますので被害が大きくなる可能性があります。

 壁付けにされている家も多くみられますが、できるだけ1階やベランダなど、安定した場所に室外機を設置することをお勧めします。



 室外機が壁に取り付けられている場合は、外壁や屋根のメンテナンスを行う時に金物の腐食状況やガタツキの点検などを行うことが重要です。

 地震対策についての相談もイエンゴにご連絡ください。

理事長:植田 達二


契約のご相談でも結構です!

埼玉県久喜市にお住まいの方へ

 埼玉県ではさいたま市と久喜市で定期的に家づくり無料相談会を実施しています。(予約制)

 
 計画や工事、住まいの不具合に関するご相談だけでなく、請負契約に関する内容のご相談もございます。
 
 何かご不安解消のきっかけになればという思いで実施しています。
 
 お気軽にご連絡ください。



【過去のご相談例】

・ハウスメーカーの間取り計画が使い勝手として良いか不安(自分の描いたイメージ絵そのままで進み、専門家としてのアドバイスが無し)

・まだ細かい打ち合わせが出来ていないのに請負契約を急がされている

・工事中に基礎の位置が低いことに発覚した



ご相談の方は当会事務局までお問い合わせください。

連絡先:NPO法人 家づくり援護会
 TEL:03-3405-1358
 FAX:03-3405-1398
 e-mail:info@iengo.ne.jp



家づくり援護会は地域のために進んで継続的に活動している久喜市市民活動団体として
埼玉県久喜市のウエブサイトに掲載されています。


関東:石川 克茂