大震災時の通電火災にお気をつけて
能登半島地震で被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げます。
被害に遭われた地区の皆様の一日も早い復興をお祈りしています。
まだ各地で余震の恐れもあるので、二次災害を防ぐための分電盤ブレーカーの注意点を記します。
大震災に伴う火災のうち、出火原因が電気に起因するケースが過半数を超えていたというデータもあります。電気関係の火災については十分に注意が必要です。
停電中に避難する際は、必ず分電盤ブレーカーを「切」に落としてから家を離れるようにしましょう。
自宅が被害を受けた場合、電気機器や電源コードに異常が発生している可能性があり、避難中に停電が復旧した際に、回路がショートし漏電することも考えられます。
また避難から自宅に戻った際にも、急に電源を入れると、通電火災など二次災害の危険があります。電気を復旧させる際には下記の順番で確認すると良いです。
①燃えやすいものが暖房器具に覆い被さっていないか確認
②分電盤ブレーカーがすべて「切」になっているか確認
③アンペアブレーカーを入れる
④漏電ブレーカーを入れる
⑤安全ブレーカーを1つずつ入れる
安全ブレーカーを順番に上げていったときにどこかで漏電ブレーカーが落ちた場合、漏電回路箇所と判断できます。
漏電している箇所の安全ブレーカーは「入」に上げないようにしましょう。
関東:石川 克茂