関東・首都圏 活動ブログ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

これからは「完成保証」が必須です


 新潟県の住宅メーカーの倒産がニュースで流れました。


契約した方々のコメントがありましたが、

お金は払ったけど工事が進んでいない方や

工事途中で引渡し前の方など悲惨な状況が伝えられました。



 家づくりのトラブルのなかでも、

施主にとって起きて欲しくない大きな問題が施工会社の倒産といえます。

過去にも大手ハウスメーカーの倒産が起きましたが、

その時にも契約金として2000万円を支払い、

今までの家を解体し終わった段階での倒産となってしまった方がいました。

大金を払ったあげく、戻る家も無くなってしまったという悲劇の実例です。



 施工会社が倒産する、ということは借金や工事費の未払いなど多くの負債を抱えており、

債務返済の決定まで多くの時間がかかるだけでなく、

施主側に過払い費用が戻ることはまずありません。

工事途中の家も放置状態となり、解決まで手も足も出せない状態になります。

状況にもよりますが、すでに出来上がった部分も劣化が進んでしまい、

いざ工事再開となってもやり直し部分が増えることで

工事予算が大幅に増えてしまうことになることもあります。



 対応策として、

施工請負契約と一緒に「完成保証」を付けることをお勧めしています。

多くの施工会社では完成保証制度を導入していても

実際には使われていないことも多くあります。

しかし、もしもの時のことを考え「完成保証」を付けておけば

少なくとも解決に向けて話が進められると思います。

施工会社に対し「完成保証」がどうなっているのか、どのような保証なのか、

よく確認したうえで請負契約を締結するようにしてください。



 家づくり援護会では、推奨業者としての審査基準にも完成保証の対応を含めていると同時に、

全棟完成保証を付けることを進めています。

施工会社によっては「うちは大丈夫だ」とか「当社を信じていないのか」

ということを言われることもあるようですが、

そのようなことを言う施工業者とは契約しないようにしてください。

真摯に施主の不安と向き合ってくれる、そんな施工業者を選ぶようにしてください。


理事長:植田 達二


築10年を迎える前にチェックが必須です

 新築から10年目を迎えようとしている方に住宅診断のすすめです。

 これは、構造偽装事件を発端に消費者保護を目的として法制化した

「瑕疵担保履行法」で保証期間を定められたことによります。


 構造躯体や雨漏りに対し、売主又は施工会社は10年間の保証を付けること、

またその担保として保険か供託を掛けることが義務化されています。


 大手ハウスメーカーを除き、ほとんどの売主又は施工会社は保険をかけていると思います。

引渡の時に瑕疵担保保険について説明があったと思いますが、

うっかりしていると知らないうちに10年が過ぎ、

過ぎてから不具合を発見しても保険が切れていることになりかねません。


 売主又は施工会社から積極的に点検することはまずありません。

ハウスメーカーでは、点検して有料のメンテナンス工事を行うことで

「さらに10年の延長保証をします」という、

営業の機会にしているところはあるようですが、

本当に必要なメンテナンス工事であるかは解りません。



 イエンゴでは、そんなことのないように「築10年目点検」をお勧めしています。

建物全体を専門家がチェックすることで、

何かあれば保証期間内に売主又は施工会社に通知することができます。

保険は、他の保険と同様に保険期間を1日でも過ぎてしまえば免責です。

10年目に入った方はお気軽にご相談ください。


理事長:植田 達二


設計サポート

家づくり援護会の設計サポート。

建築主と建築士の協同作業で行う設計です。



「イエンゴ設計キット」を活用した住み手目線の新しい設計手法を特徴とします。

日頃、家づくり相談や欠陥住宅予防検査などを担当している経験豊かな建築士が担当します。

業者任せの家づくりをやめ、建築主のペースで家づくりを行うためのサポートです。

写真は、家づくり援護会の設計サポートを利用して建てた住まいです。


皆さん「イエンゴ設計教室」の受講者で、ご自分で間取りデザインされ、

その後、家づくり援護会で家づくりをサポートさせていただきました。


その他の受講者の建物写真は下記SNSをご覧ください。

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設計サポートのページ


関東:石川 克茂


悪質業者にはご注意(電気工事編)

 悪質業者が後を絶ちません。

屋根工事や水道工事だけでなく「電気工事」でも

悪質業者に騙されるケースが出ています。



 「電気が点かない」よく言われる現象ですが、

照明が点かなくなると急に生活しずらくなりますね。

蛍光灯、電球の寿命であればご自分で交換することもできますが、

器具自体や配線が問題なのか解らない場合、専門業者に頼むしかありません。



 インターネットで検索すると様々な業者がでてきますが、

どこが信頼できるのか判断することは難しいと思います。

 ホームページでは「すぐに対応」「どこよりも安く」「親切丁寧」「見積無料」などの

文句が躍っていると、ついつい連絡してしまうのではないでしょうか。



 悪質業者にあたってしまった場合、

照明器具の交換だけでなく「分電盤の方も部品交換した方が良い」と

言いながら勝手に工事を進め、高額な請求をされたケースがでています。

 しかも、今回のケースでは「数十万円」という請求金額らしく、

自宅に置いてあった金額だったこともあり、

その方もその場で支払ってしまったということでした。

 本当に必要な工事であったのか、また工事費用が適正なのかなど、

その場で判断することは難しいと思います。

「工事が必要」と言われると断り切れない状況を作ってくるのも悪質業者の手です。



 焦って知らない業者を家に入れることはできるだけ避けて、

悪質業者に騙されないためにも日ごろから信頼できる施工業者を知っておくことが重要です。



理事長:植田 達二


埼玉県のパンフレット配架場所が増えました

埼玉県 県民活動総合センターにあります、

たまさぽ(彩の国市民活動サポートセンター)」の配架コーナーに

当会パンフレットを置いていただいております。



センターの会議室を利用した相談会を開催予定ですのでお問い合わせください。



家づくりにご不安のある方など、ぜひお持ち帰りください。


たまさぽ(彩の国市民活動サポートセンター)
埼玉県北足立郡伊奈町内宿台6-26