関東・首都圏 活動ブログ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

耐震ではなく「防震」のすすめ

なぜ住宅の耐震化は進まないのでしょう。

費用の点もさることながら、今更耐震工事に取り組むのは面倒だと考える人が多いようです。
また耐震には様々な工事があり一般の需要者にはよく分からず判断できないという事情もあるようです。

住宅の「耐震」に代わり、誰もが今すぐ出来る我が家の地震への備え、それが当会で奨める「防震」です。
防震とは建物の揺れを防ぐ「防振」とは異なり、人災予防を第一とする地震対策です。
近年の大震災の記録からも、震災は副次的に拡大する傾向にありますが、防震はこれをトータルに捉えたシステムです。

当会では「地震に備える集い」というセミナーを開催しており「防震」についてお話しております。

関東:石川 克茂


ふるさと渋谷フェスティバル2018に参加しました

ふるさと渋谷フェスティバル2018での相談風景

本日終了しましたふるさと渋谷フェスティバル2018の家づくり援護会テントにお越しくださいました皆様ありがとうございました。
家づくりや地震に備えるご相談への当会のアドバイスが皆様のお役にたっていれば幸いです。

関東:石川 克茂


北海道で大規模地震

地震はいつどこで起こるかわからない災害ですが、今度は北海道で突然の地震が起きてしまいました。
今年は、大阪南部地震、豪雨災害など各地で自然災害が発生していますが、東南海地震、首都直下地震なども近いうちに発生することも予想されています。

建築の専門家である当会では、地震による災害から命を守るために何をすべきか、誰もが地震に備えることのできることは何なのか、地震の発生から、避難、また避難生活を乗り切るために必要なことを研究しています。
建物の耐震化だけに留まらず、普段の生活のなかで地震に備えるポイントを「地震に備える集い」として開催しています。
また、専門家の立場からお住まいの危険個所を調査診断し、改善のお手伝いまでをさせていただく「防震診断」と「防震施工」を行っています。
「地震に備える集い」は全国各地で開催する予定ですので、お近くでの開催の際はご参加いただき、自身やご家族の命を守るための勉強をしてください。
当会は積極的に個別のご相談も受け付けていますので、地震対策にご心配の方は是非お問合せください。

ご家族の命を守るためには備えが大切です。

関東:植田 達二


塀・擁壁 土地の所有者は責任を問われます

古くて背の高いブロック塀は倒壊の危険があります

昨日、大阪府の北部を震源とする震度6弱の地震が発生して4人の方が亡くなっています。

亡くなられた4人のうち、2名の方がブロック塀の下敷きになり亡くなられ、
1名の方は住居内の本棚が倒れ下敷きになり亡くなられました。

建物自体を耐震補強する事も重要ですが、より身近ですぐにでも始められる「防震」と称した地震対策を家づくり援護会では以前から提案してきました。
また自治会や地域のイベントなどでも「防震」の話をしたり、展示を行ってきています。

日々イエンゴでも4月23日のブログでは家具の固定について、5月15日のブログでは「おととしの熊本地震で倒れたブロック塀の下敷きになり死亡した男性の遺族と重傷を負った女性の方がブロック塀の施工者ではなく所有者を過失致死傷の容疑で告訴した。」というメディア記事の感想について書いています。




今回のブログでは、擁壁と地盤の崩落の例を挙げて中古の住宅や土地を購入しようとする土地の敷地内、または隣接する敷地に気になる擁壁やブロック塀がある場合と、購入する土地の状況をできる限り確認することをお勧めしたいということを書いています。



「日経ホームビルダー」の2018の1月号に「民家の盛り土崩落は自己責任か」という記事が載っていました。

2017年10月22日に関西圏を襲った台風21号により奈良県三郷町の近鉄生駒線沿いの高台にある住宅地の鉄筋コンクリートの*擁壁が、高さ約8m、幅約50mにわたって崩落したという記事でした。

*擁壁(ようへき):崖や盛り土の側面が崩れ落ちるのを防ぐために築く壁。(スーパー大辞林3.0より)


崩れた擁壁と土砂は16年前に開発会社が盛り土(もりど)工事を県に許可を出し行われた工事で造成後、開発会社が3回にわたり補修工事をしたが、この会社は倒産したとのことです。


この崩落事故は関西圏のテレビや新聞も大きく取り上げられ、一般人の関心が高まりその一般人の意見には住民の自己責任論が目についたそうです。

記事では、『確かに土地選びは自己責任だ。所有者としての管理責任も伴う。
宅造法16条には「宅地造成工事規制区域内の宅地所有者は、宅地を安全な状態に
維持するように努めなくてはならない」といった趣旨が記されています。
この現場は、宅地造成工事規制区域に指定されていたとはいえ、
この現場の居住者が盛り土の危険性をどれだけ認識していただろうか』と書いています。


千葉県の浦安市では、東日本大震災で液状化した住宅地の住民が
分譲住宅を販売した会社に損害賠償を求めて最高裁まで争ったが最終的には
住民が敗訴した、ということも有りました。


建物が建つ土地や、その土地に築かれた擁壁やコンクリートブロック塀などを購入したのも自己責任。購入後に安全性を維持するのも自己責任。
万一第三者に危害を加えてしまった場合、現状はそう判断されかねないということです。

新築や中古住宅を購入するときにその土地に気になる擁壁や塀が有るときや土地の性質は、建物だけの安全性の確認だけで無く、出来るだけ確認するほうがよいという事です。

家づくり援護会では新築住宅や中古住宅の購入診断という住宅を購入する方向けの検査があります。

購入診断は「目視」で行う検査です。
建物の外や中、床下や天井内、それと敷地内の擁壁や塀も「目視」で確認するようにしています。

検査するのは「目視」ですので表面に現れた兆候を検査する事になります。

気になる擁壁や塀がある場合で、擁壁の内部が盛り土になっているのか。
鉄筋が所定通り入っているのか。
など「目視」出来ないところと土地の性質などは売り主や
不動産業者に出来るだけ資料を集めてもらい検討することをお勧めいたします。

関東:今井 利一


大地震で危険物となるコンクリートブロック塀

熊本地震で倒壊したコンクリートブロック塀の下敷きになり死亡した男性の遺族と重傷を負った被害者の女性方が、ブロック塀の所有者を過失致死の容疑で告訴した、という記事を見た。

訴えられたのが被害をもたらしたコンクリートブロック塀を施工した業者ではなく、ブロック塀の所有者であるようだ。

このブロック塀の所有者は、ブロック塀の倒壊の危険性を認識していなく、倒壊により死傷者が出たのは、大災害による事故でという認識だったようだ。

でもそれが一般的な人の感覚なのではないかと思う。

我々建築関係者はコンクリートブロック塀の危険性を判断できるが、一般の方ではブロック塀の安全性まではわからない場合もあると思う。

実際に、大きな地震が発生するたびに、コンクリートブロック塀の倒壊による死傷者が発生している。
最初にブロック塀倒壊が話題になったのは、1962年(昭和37年)の宮城県北部地震が最初らしい。
特に、1978年(昭和53年)の宮城県沖地震では、コンクリートブロックの倒壊で10名の方が亡くなっている。

ブロック塀の施工方法は1971年(昭和46年)に建築基準法という法律で規定が設けられた。
それ以後のコンクリートブロック塀の場合、 建築基準法の違反の疑いも加わる。

コンクリートブロック塀は地震だけでなく台風などでも被害が出ているらしい。
ご自宅にブロック塀があるという方は、 安全性を確認してみた方が良いと思う。

安全性が疑わしい場合や 心配な場合、お近くに相談できる専門家がいない場合などは、家づくり援護会に相談してください。

関東:今井 利一