日々イエンゴ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

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ハウスメーカーの現場確認の現状 その3

ハウスメーカーの現場確認の現状 その3


下記写真は、当会の欠陥住宅予防検査(2×4工法)の上棟検査の模様です。



2×4工法の構造の要(かなめ)は、釘と補強金物です。

この現場は、長さ45㎝ほどの帯状の補強金物がすっぽりと付け忘れていました。



こんな大きな金物なので図面と現場を照らし合わせれば、ひと目で気が付くはずです。

ということは、全くのノーチェックなのです。

大工さんに任せっきりで誰もチェックしていないのです。



現場監督さんと前もって検査の日を決めて、
現場に伺ってもこの有様です。

いくら良い図面を描いても現場でキッチリと施工されなければ
いわゆる「絵に描いた餅」となります。



家づくり・建築というものは、現場確認が最も大事な仕事です。

建築こそ現場第一主義なのです。



「仕事が忙しい」、「現場が沢山あり時間が取れない」というのは理由になりません。



また、現場監督自身の仕事に対する責任感の欠如や
自分のやるべき仕事が分かっていないということを
欠陥住宅予防検査を行っていて毎回痛感しています。



特にハウスメーカーの現場には、第三者検査の必要性を感じています。


関西:鉢嶺 民雄


都内にて無料相談会(予約制)のお知らせ

◆東京都 無料相談会のお知らせ(予約制) (毎月 第4日曜日)

令和5年1月22日(日)※予約制です

都内にて無料相談会を開催します。

・家づくりの進め方
・契約や設計について
・間取りや材料のこと
・住宅の性能について
・工事中のこと
・土地や建物の売買について
・住まいの不具合について
・改修工事(リフォーム・リニューアル)や増築工事 等々
わからないこと、ご心配なことなどご質問に当会建築士が応えます。
お気軽にご相談ください。


◆相談会開催予定地:
東京都渋谷区:家づくり援護会 事務局
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-3-1(1Fがローソンです)
サロンド・シャポービル602
最寄りの公共交通機関
JR代々木駅より徒歩8分
東京メトロ副都心線北参道より徒歩3分

アクセスマップはこちらをクリック


ご希望の方は当会事務局までお問い合わせください。

予約先:NPO法人 家づくり援護会
 TEL:03-3405-1358
 FAX:03-3405-1398
 e-mail:info@iengo.ne.jp


◆次回の東京都無料相談会は2月11日(土)です ※予約制(毎月 第2土曜日)


宇都宮市で開催~無料相談会のお知らせ~

栃木県宇都宮市で無料相談会を行います。

家づくりの無料相談会です。
何から始めれば良いか…、業者選びをどうすればよいか…、契約が不安…、
工事中が不安…などのお悩みやご質問に一級建築士がお応えします。
個別対応しており、事前予約制ですので、お気軽にご予約ください。


令和5年1月21日(土)※予約制です


相談会開催予定地:
◆栃木県・宇都宮市:
宇都宮市東市民活動センター
住所:栃木県宇都宮市中今泉3ー5ー1
最寄りの公共交通機関:
JR宇都宮駅東口から平出工業団地行「東図書館入口」下車徒歩3分


ご希望の方は当会事務局 石川までお問い合わせください。

予約先:NPO法人 家づくり援護会 担当:石川
 TEL:03-3405-1358
 FAX:03-3405-1398
 e-mail:info@iengo.ne.jp



札幌市で無料相談会を開催します

北海道札幌市で家づくり無料相談会を開催いたします。家づくりのお悩みや不安、ちょっと聞きたい事がある、などお気軽にご相談いただけます。秘密厳守の個別相談ですので安心してご予約ください。

令和5年1月21日(土)14:00~16:00 ※予約制です

相談会開催予定地:
札幌市市民活動サポートセンター
札幌市北区8条西3丁目札幌エルプラザ2階

ご希望の方は、北海道支部 今井までご連絡ください。
ご予約先:NPO法人家づくり援護会 北海道支部 担当:今井
TEL:011-311-4491
Email:hokkaido@iengo.ne.jp


ハウスメーカーの現場確認の現状 その2

ハウスメーカーの現場確認の現状 その2

 下記の写真は、当会の「欠陥住宅予防検査」で撮影の1枚。

 室内の耐力壁(建物構造上の重要な壁)で、壁の下側を留めるビスが配管があるため打てない状況です。
 これを根本から修正するためには、配管を一度外してビス留めしたあとに再度配管を工事するようです。


 なぜこのような状況になってしまったか。
 
 これは現場監督が、室内の耐力壁と配管の関係を見落としてしたと思われるからです。
 このように配管がある箇所のビス留めは、配管より先に先行して工事しておかなければなりません。それを理解していなかったか、忘れていたのか、工事の段取りが逆になってしまったのです。


 そもそも現場監督には事前に「耐力壁の検査」があることは伝えてありますので、当会の検査前にチェックしていればわかったことだと思いますし、それ以前に室内の耐力壁と配管の関係を理解していれば工事の順序も逆だったはずです。


 これは以前のブログでも書いてありますが、ハウスメーカーの現場監督は担当件数が多く内容を詳細に把握できていないことが原因の一つかと思います。工事の進行が滞らないことが主な仕事で、図面の把握、現場の状態確認までできていないのではないでしょうか。ハウスメーカーは家づくりを数多く・工程を早くすることで利益を得ています。その弊害の一端がこのような事象として出ているのも事実だと思います。



関東:大垣 康行