日々イエンゴ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

家具の産地 大川

私たちの生活に必要な家具についてのお話です。


家具の産地には福岡県大川市・北海道旭川市・岐阜県高山市(飛騨)・

静岡県静岡市・広島県府中市の五大地域があります。



その中の「大川(福岡県)」は、有明海に面した森のない地域ですが、

昔から地域材や全国の木材に支えられて家具作りを発展させてた最大産地です。



大川家具は地域団体商標として登録されており、

その品質と伝統が認知されていますが、

新たなチャレンジも始めています。



行政と大川家具が新たに取り組んでいるのが、

「早生広葉樹センダン活用プロジェクト」です。

国産材の安定供給と地産地消の促進、環境配慮型ものづくりを目指しています。

https://okawa-sendan.jp/about/



また「ネコ家具」もSNSで話題にもなっています。

https://www.okawa-kagu.net/neko/



大川市役所には、「インテリア課」という部署があり、

市が一丸となって産業振興やシティプロモーション等をおこなっています。

まちづくりの一環として、

次世代を考えた地域産業活用プロジェクトに今後の盛り上がりが期待されます。


写真は当会が工場見学で大川市に伺った際のもの。




関東:石川 克茂



地域産業への貢献

地場産品の積極的活用を通じて地域産業に貢献している施工者もいます。





例えば手漉き和紙を特注し、独特の空間を創り出していたり、

様と美を兼なえた地域の窓格子を取り入れたりしている「地の家」の工務店もあります。



これは地域色豊かな建築文化を創り出すと共に、

衰退が懸念されている地場産業の新興にも一役かっています。



地域特有の自然・伝統・暮らし方などの条件をふまえて、

家の造り方・形・機能に創意工夫を加えて発展してきたのが地域の家の容(かたち)であり、

地域の色を演出していると言えるでしょう。




関東:石川 克茂



宇都宮市まちづくりセンター にチラシ等があります。

栃木県宇都宮市の

「宇都宮市まちづくりセンター まちぴあ」に、

当会著の本と、無料相談会のチラシ、活動内容パンフレットを

置いていただいております。

ぜひご覧ください。



まちぴあは、市民による「まちづくり活動」がより活性化されるよう、

ボランティア団体・NPO法人といった

市民活動団体の連携促進や組織基盤強化など、

多様な支援を行うまちづくり活動の拠点施設です。


当会は「まちぴあ」の登録団体です。






地域の「職人技」と「素材」が、家づくりをまた元気にする

当会では「地域の、地域による、地域のための家づくり文化」を

「地の家」と呼んでいます。



姉妹NPOの地の家ネットでは、活動趣旨である「地の家八誓」に賛同する地域工務店により、

「地の家」を全国的な活動として展開しています。



地の家の復権は現在の家づくりが抱える矛盾の多くを解決するばかりでなく、

地方の自立や活性化を促す大きな力になると考えています。

言わば、「ハウスメーカーの家」とは異なる住まいづくりです。

家づくりの仕方がハウスメーカーとは異なるのはもちろんのこと、

地域工務店としての心意気や誠実さは、

その地域に暮らす方の住環境の安心に繋がると考えます。


私たちは地の家の復権を目指した活動を「地の家運動」と称し、

各地の工匠が連帯してその推進に取り組んでいます。



埼玉県でも当会が推奨している建設会社がありますので、

お話をお聞きに行っても良いかと思います。

地域と共に存在している建設会社で、真面目で確かな家づくりが特徴です。



また当会ではさいたま市や久喜市で相談会を実施しています。どうぞご利用ください。





関東:石川 克茂


25年前に建てた友人の家

 先日久しぶりに友人宅へ伺いました。
 
 その友人は子供のころから畳の上で育ってきたので畳以外の上での生活は考えられないと言って全室和室の家を建てたのです。


 奥様も同じような環境で育ったらしくお二人の意見は一致していました。

 その当時でも、もう和室だけの家を建てる人はほとんどいなくなっていました。

 25年の歳月が経っているのに数年しか経っていないようなきれいな状態を保っていました。

 日頃の手入れが良いのかと思ったのですが、共働きで手入れもしていないとの事。

 ただ畳は表替えをしたそうです。


 考えてみると、当時の棟梁が久しぶりに和風の家を手掛ける事に情熱を燃やしていたのを思い出しました。

 和室を作るには大工の技術がそのまま反映します。

 長押や鴨居、廻り縁と言った横物に寸分の隙間なく納まっていました。

 たぶんそう言うところが建物を若く見せているのでしょう。

 和室がどんどん減って大工の技術も受け継がれなくなる事はしょうがない事なのでしょう。

 宮大工、数寄屋大工と並んで家大工がいてそれぞれの技術があります。

 今も専用分野でその技術を持った人達はいます。

 ただ、その技術は今の住宅にはかならずしも必要でなくなったのかもしれません。

 現在の住宅の老化が早いのは求められなくなった大工の技術にも一因があるのかなと考えさせられる訪問でした。

東北:関 清