日々イエンゴ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

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埼玉県の無料相談会のお知らせ

埼玉県で家づくり無料相談会を開催しています!

さいたま市・久喜市・幸手市で開催しています。



家づくりの進め方、
請負契約や設計の内容が分からない、
工事中の心配ごと、
住まいの不具合、
地震対策、等々
ご相談に一級建築士が応えます。お気軽にご予約ください。



ご希望の方は当会事務局 石川までお問い合わせください。

予約先:NPO法人 家づくり援護会 担当:石川
 TEL:03-3405-1358
 FAX:03-3405-1398
 e-mail:info@iengo.ne.jp


当会の説明リーフレットが ふれあいセンター久喜 に置いてあります。


家づくり援護会は地域のために進んで継続的に活動している市民活動団体として
埼玉県久喜市のウエブサイトに掲載されています。



自邸で気付かされた設計の第一歩とは

 私は20年前に自宅を建てました。その時の話をしたいと思います。


 我が家の土地は南側に道路があり、間口が狭く奥行きの長い「ウナギの寝床」と呼ばれる土地です。

 設計の当初、間口が狭い事が気になり、たくさんの部屋に光を入れるにはどうするかばかり考えていました。

 資金を投じて家を建てるなら、”もっと条件の良い土地に建てた方が良いのではないか”と考えるようになりました。


 今の土地と同額程度で、条件の良い土地は無いかと探したところ、東南側に道路があり、南側が間口の広い最高の角地が売りに出ている事をたまたま知りました。

 我が家の土地よりも多少値段が高かったけれど最高の立地でした。
 
 すべての部屋に南の光を取り込める素晴らしい土地だと思い計画をしてみました。

 ところが、欲が沸いて動線が長くなってしまい一向にまとまらないのです。


 改めて我が家の土地を考えてみると土地の悪いところではなく、良いところが見えてきました。

 一つの欲が消えて別の良さを見つけました。
 
 おかげ様で最高の自邸を建てることができました。

 それ以後は設計に当たって、「土地の良いところを見つける」事が設計の第一歩だと考えています。

東北:関 清


技術を磨く場の減少

 工場生産での大量生産は、良質なものを安価に求めることのできる社会を実現させ、それにより人々の生活は飛躍的に便利になりました。

 住宅産業で言えば、工場生産パーツで組み立てる家づくりの一部がそうかもしれません。

 材料は繊維板や成型板などの人工建材(=新建材)を使うため、収縮やねじれがなく加工が容易で、施工時間も従来より大幅短縮は出来ます。

 しかし建主さんが材料に天然無垢材を使用したい、壁は塗り壁にしたい、建具や家具を特注で造りたい、本格和室も欲しいなどと思われたら、新建材を多用する一部の住宅では対応が困難な可能性があると思います。

 そういった依頼にも対応できる職人さんの存在が必要です。
 
 良い素材材料を用いて設計されても、それを形にする大工さんの腕技術が低くければ、見た目で粗が目立つでしょうし、耐久性も落ちてしまいます。

 例えば無垢の木は、性質による収縮やねじれも考慮しながら加工をしなければなりませんので、性質を見抜く目も必要でしょう。

 今は大工さんの人口自体が減少している現状です。併せて、新建材を多用する住宅の需要増加を踏まえると、その希少な大工さんが技術を磨く場も減少していると思います。

 巾木(はばき)の出入り隅の造り方を見ても、樹脂製のキャップを両面テープで留めて仕上げている住宅と、材を45°斜めに切ってピタッと角を造り仕上げているのでは、見た目の気持ち良さと耐久性が違います。



関東:石川 克茂


違法コンクリートブロック擁壁(土留め壁)

  写真は小規模の分譲地において見かけた擁壁です。

 高さはブロックの段数からして約1.9m。

 建築の法律的には確かに工作物の申請の必要外の擁壁ですが、水抜き穴も無く、控え壁も無いコンクリートブロックの擁壁で造られている状況です。


 この写真は、歩道側のみですが、奥に隣地駐車場との境面にも同じような状況で築造されて、地震が起きた時には倒壊の危険が有り、歩道を歩く人に影響を及ぼす可能性が高いです。また、地震が無いにしても年数が経てば徐々に傾くなり膨らむなり危険をはらんでいます。

 
 地震が有れば自然災害ということで瑕疵や保証はないと考えていると思われますし、無くても10年過ぎれば瑕疵の対象から外れると考えているかと思います。

 地震国日本において、こんな危険な擁壁を施工する業者の感覚を疑います。

東海:神谷 一吉


ホームサバイバル


 災害が起きたとき、行政が一人ひとりを助けに行くことは不可能でしょう。

 自分自身で命は守らなくてはなりません。
 
 災害時には様々なストレスが重なります。
 
 実際に災害時に亡くなる人は 避難所での生活などでの二次災害が多くを占めます。
 
 そのためには 避難場所となる自分を守る住宅の整備が必要になります。

 在宅避難のためには、防災グッズ、家具の転倒防止固定化、耐震などがありますが、

 実際に防災時を想定してライフラインを遮断して体験することが 推奨されています。

北海道:今井 正樹