日々イエンゴ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

青森県の住宅会社の社長失踪で現場が進まない

 青森県弘前市の住宅会社の社長が突然失踪し、請け負っていた複数の注文住宅を未完成のまま放置しているというニュースが入ってきました。
 住宅トラブルの中でも一番被害が大きいのがこのケースです。
 新居を夢見て契約し、工事費用の支払いも進んでいるのに肝心の建物が工事途中で止まったままで完成しない。となっては大変です。過去には、大手ハウスメーカーと契約したのに倒産してしまい、今後どうなってしまうのか。と、途方に暮れた方からの相談も寄せられました。倒産する多くのケースでは、契約以上の支払いをお願いされたり、1か月以上現場が止まったりします。気になることがあれば早めにご相談ください。
 
 契約した建物がきちんと完成し、引渡しを受けるという、当り前のことを約束する「完成保証制度」があります。どんなハウスメーカーであっても、地域の工務店であっても、施主の安心を担保するために「完成保証制度」を利用することをお勧めします。
 完成保証の話をすると「余計な費用が掛かりますよ」「その分グレードアップできますよ」「当社は倒産することはありませんから安心してください」などと言われたら、そことは契約しない方が良いと思います。
 イエンゴの推奨業者は全会員で完成保証をつけることを推進していますが、どこであっても「完成保証」をつける請負契約がこれからのスタンダードだと考えています。

理事長:植田 達二