日々イエンゴ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

建築家への道 ~建築士であり建築家であること~

建築を学ぶ学生の頃のお話です。

ある日、先生からこんなことを言われた。



一流の建築家になるためには、

・一日一冊の本を読み

・週に一本の映画を観

・月に一度の旅行をする



建築家たるもの常に己を高め研鑽をし、感性を磨かねばならぬ。



更にこうも述べられた。



映画館に行ったならば、最低3回は観なさい。

1回目は、思いっきり楽しんで観る。

2回目は、建築物を集中して観る。

3回目は、色・色合いのみを観る。



昔、映画館は入れ替え制ではなく、

一日でも映画館に居れました。

古き良き時代の話ですね。



建築家とは、建築物のデザイン設計を主に行い、

その監理や関連業務に携わる専門職です。

資格がなくても名乗ることは可能ですが、

実際には建築士の資格を持つ人が多く、

デザイン性や意匠性を重視するプロを示す傾向があります。



建築士とは、国土交通省が認定する国家資格であり、

設計や工事監理を行う専門職です。

建築士であり建築家を目指す若者へ。



イエンゴで現場での実践を積み、己を磨く場に。

イエンゴで一緒に活動しましょう。

関西:鉢嶺 民雄


悪質リフォーム業者

 悪質リフォームを繰り返したとみられる容疑者が

建設業法違反容疑で逮捕されたニュースが最近報じられました。



「屋根の瓦がずれている」などと不安をあおり、

不必要な工事の契約を結んでいたとみられているとのことでしたが、

当会にも「突然の訪問業者に[お宅の屋根瓦が外れている]と言われたが、

信用して工事を依頼してよいものか?」と出張相談の依頼がきたことがあります。


 業者に「近くの自分の現場からお宅の屋根瓦が外れているのが見えた。

無料で屋根に登ってよく調査してあげる」と言われ、了承してしまいました。

業者は屋根から降りてくるなり、

「これが外れた瓦。早く直さないと雨漏りする。他も危ないので全体の補修が必要。」とし、

後日110万円の見積書を出してきたとのことです。その段階で当会にご連絡されました。


 当会で屋根を調査したところ、業者が「外れていた」と差し出した瓦は、

乾燥した土埃のついた瓦で、到底外れて数日雨風にさらされたものではなく、

つい最近外れた感じのものでした。

また外れた箇所の周りの瓦固定針金も、最近切断された切り口の状態でした。

業者が言う「近くの現場」は無く、何軒先の遠目では瓦は判断できません。

当会としては、「故意に瓦を無理やり外された」と判断しました。

また見積書に記載の会社をネット検索してみると疑問点が多く感じられたため相談者に報告し、

その結果、相談者はその訪問業者と連絡を取るのやめました。

訪問業者から上記のように言われたら、その場では話を聞くだけにして、

その後に念のため会社や代表者をネット検索で調べたりしましょう。

それから検討しても遅くありません。





関東:石川 克茂


地域の「職人技」と「素材」が、家づくりをまた元気にする

当会では「地域の、地域による、地域のための家づくり文化」を

「地の家」と呼んでいます。



姉妹NPOの地の家ネットでは、活動趣旨である「地の家八誓」に賛同する地域工務店により、

「地の家」を全国的な活動として展開しています。



地の家の復権は現在の家づくりが抱える矛盾の多くを解決するばかりでなく、

地方の自立や活性化を促す大きな力になると考えています。

言わば、「ハウスメーカーの家」とは異なる住まいづくりです。

家づくりの仕方がハウスメーカーとは異なるのはもちろんのこと、

地域工務店としての心意気や誠実さは、

その地域に暮らす方の住環境の安心に繋がると考えます。


私たちは地の家の復権を目指した活動を「地の家運動」と称し、

各地の工匠が連帯してその推進に取り組んでいます。



埼玉県でも当会が推奨している建設会社がありますので、

お話をお聞きに行っても良いかと思います。

地域と共に存在している建設会社で、真面目で確かな家づくりが特徴です。



また当会ではさいたま市や久喜市で相談会を実施しています。どうぞご利用ください。





関東:石川 克茂


樹齢

会津若松 鶴ヶ城の北側入口近くにアドリアと言う喫茶店があります。

そこに飾られている欅の一枚板は幅2.2m厚さ22cm高さ5.4m

樹齢は800余年です。

奈良の室生寺の近くの水分神社の御神木として天然記念物に指定された欅の木が

老化の為倒壊の恐れがあるとし、天然記念物を外し伐採されたそうです。

長さ2mもあるチェーンソーにより現場で2枚の板を切り出し入札により販売し、

倒木の費用にしたそうです。樹齢800余年と言うと弘法大師空海がおられた時代です。

もしかしたらこの木の下で空海も休まれたのかもしれないと思うとロマンを感じます。


名古屋城本丸御殿のある床の間の板は幅90cmの桑の一枚板です。

樹齢500年以上の桑の木、直径は1.2m以上でした。


とんでもない樹齢の木材がある一方、住宅に使われる木材は年々樹齢が下がってきています。

桧は50年、杉は50~60年が一般的になっています。

使われる木材がある一方で、その周りには手入れがされなかった為に使えない木材が

日本の山に有り余っています。山の1区画には一斉に植林されます。

その1区画が50年を経て成長すると南側の日当たりの良い場所の木と

北側の日の当たらない場所の木では成長に差が出ます。

直径は育ちが良ければ50cm悪ければ15cm程度。そのどれもが樹齢50年なのです。



奈良の北山では台杉と言うタルキ用の木材を生産しています。

台杉は通常3本セットで最上部の枝を残し全ての枝を切り落とし

60年をかけて直径10cm以下になるように木材を作っています。

かつては社寺仏閣や茶室のタルキの材料として重宝されましたが

需要が無くなり生産量は格段に減ってしまいました。


今、日本のウイスキーが有名になり各地にウイスキー醸造所が作られています。

そこで必要になるのがウイスキーを貯蔵熟成する樽です。

樽の材料はナラ材です。日本中でミズナラの争奪戦が始まっています。

ミズナラは広葉樹で雑木と言われています。

約20年で伐採が可能ですがあまり植林はされていません。

熊の被害が増える原因の一つがミズナラの身であるどんぐりの減少です。

ミズナラの減少は熊の被害と結びついているのかもしれません。


この頃少しずつ、山に活気が出てきている気がします。

それぞれの樹木に適正な樹齢がありうまく利用する事が大事です。

山の価値が復活し、山の仕事で生活ができるようになれば

日本の経済も変わるだろうと考えています。


東北:関 清


イエンゴ保証機構


 当会の姉妹NPOのイエンゴ保証機構の総会及び会議が開催されました。


 「消費者保護」の観点から、NPO法人として運営するための意見交換がなされました。


 イエンゴ保証機構が運営する「イエンゴ完成保証」は、

当会の施工者推奨事業を補完する事業として生まれました。



 当会が審査し推奨する業者が倒産などの理由で、

建築主から請負った住宅の工事を継続できなくなった場合、

建築主にご負担をかけずに残工事を完成し引渡すための金銭的な保証を担保する制度です。



 この制度に参加する施工者は建築主が拒否しない限り、

請負う全ての住宅の完成を保証することが義務付けられます。

多くの施工者が負担の重さから需要者への完成保証に躊躇している現状を見るとき、

皆物件、皆保証を原則とした本制度の存在は画期的なものと考えます。



 完成保証は、保証機構に加入する全請負者が連帯して保証債務の責任を負うことにより、

不必要な基金や運営費の無駄を省き、営利主義を廃した透明な事業運営により、

きわめて軽微な負担で建築主は完成保証の恩恵を受けることができるようになりました。



 この完成保証を利用するには登録施工者でなければなりませんので、

お近くの加入業者にお問い合わせください。


NPO法人 イエンゴ保証機構