日々イエンゴ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

大雨による浸水被害への対応

九州地方および今般の豪雨により被災されている

皆さまには心よりお見舞い申し上げます。



大雨が予想されている地域のお住まいの皆さまには早い避難を心掛けていただければと思います。



今般の雨でも床下浸水、床上浸水の被害にあわれた方も多くいらっしゃるようです。

住宅の床下又は床上まで水が来てしまった場合、水が引いた後の対処が重要になります。

床下浸水では、床下にたまった水を抜くことが最初ですが、

畳や断熱材などには大量の湿気が溜まっています。

風通しを良くして湿気をしっかりを抜くようにしてください。

表面上は乾いたとしても、内部まではなかなか乾きませんのでご注意ください。



床上浸水の場合、水を抜くだけでなく床や壁を剥す必要が出てくる場合があります。

床下にたまった泥の撤去から始まり、床組みを全て取り払う必要があります。

壁なども内部にたまった水、湿気を取りるためには壁材を剥す必要が出てきます。

その後にしっかり乾燥させてから新しい床、壁を作っていくとになるますので、

期間と費用が大きくなってしまいます。

対処については、依頼する地域の施工者などともよく話し合って進めてください。



浸水被害はその地域のハザードマップにより危険度が調べられますので、

一度確認されることをお勧めします。

また、新築を計画する場合でもハザードマップを確認のうえ、

地盤の高さや基礎の高さを上げておくことで被害を最小限にすることもできます。

安全に暮らすために地域を知って建物の計画を立てることが重要です。


近年の自然災害は「〇〇〇年に一度」と言われるケースが増えているように感じます。

ご家族の命を守る対策、備えなど、家づくり援護会でも相談いただけますのでご活用ください。


理事長:植田 達二


埼玉県久喜市での相談会

埼玉県の久喜市で家にまつわる相談会を開催しています。


当会は久喜市の市民活動団体です。



開催日は久喜市のイベントカレンダーにも記載されますのでご確認ください。

7/26(土)に実施します。

完全予約制なのでお申し込みください。

https://www.city.kuki.lg.jp/event_calendar.html

https://www.city.kuki.lg.jp/machizukuri/kyodo/shimin_katsudo/1002234/1006828/1007703.html


家づくりの進め方、
請負契約や設計の内容が分からない、
工事中の心配ごと、
住まいの不具合、
地震対策、等々
ご相談に一級建築士が応えます。お気軽にご予約ください。



ご希望の方は当会事務局 石川までお問い合わせください。

予約先:NPO法人 家づくり援護会 担当:石川
 TEL:03-3405-1358
 FAX:03-3405-1398
 e-mail:info@iengo.ne.jp







これからは「完成保証」が必須です


 新潟県の住宅メーカーの倒産がニュースで流れました。


契約した方々のコメントがありましたが、

お金は払ったけど工事が進んでいない方や

工事途中で引渡し前の方など悲惨な状況が伝えられました。



 家づくりのトラブルのなかでも、

施主にとって起きて欲しくない大きな問題が施工会社の倒産といえます。

過去にも大手ハウスメーカーの倒産が起きましたが、

その時にも契約金として2000万円を支払い、

今までの家を解体し終わった段階での倒産となってしまった方がいました。

大金を払ったあげく、戻る家も無くなってしまったという悲劇の実例です。



 施工会社が倒産する、ということは借金や工事費の未払いなど多くの負債を抱えており、

債務返済の決定まで多くの時間がかかるだけでなく、

施主側に過払い費用が戻ることはまずありません。

工事途中の家も放置状態となり、解決まで手も足も出せない状態になります。

状況にもよりますが、すでに出来上がった部分も劣化が進んでしまい、

いざ工事再開となってもやり直し部分が増えることで

工事予算が大幅に増えてしまうことになることもあります。



 対応策として、

施工請負契約と一緒に「完成保証」を付けることをお勧めしています。

多くの施工会社では完成保証制度を導入していても

実際には使われていないことも多くあります。

しかし、もしもの時のことを考え「完成保証」を付けておけば

少なくとも解決に向けて話が進められると思います。

施工会社に対し「完成保証」がどうなっているのか、どのような保証なのか、

よく確認したうえで請負契約を締結するようにしてください。



 家づくり援護会では、推奨業者としての審査基準にも完成保証の対応を含めていると同時に、

全棟完成保証を付けることを進めています。

施工会社によっては「うちは大丈夫だ」とか「当社を信じていないのか」

ということを言われることもあるようですが、

そのようなことを言う施工業者とは契約しないようにしてください。

真摯に施主の不安と向き合ってくれる、そんな施工業者を選ぶようにしてください。


理事長:植田 達二


どう備えるかを考えましょう

6月に入りました。

6月は梅雨入り、出水など注意が必要な時期です。




また、6月1日は気象記念日で

今年で制定されてから150周年になるそうです。



災害は、“天気が荒れてきてから”では間に合わないことが多くあります。

気象記念日は、災害をもう一度見つめ直し、

これからの災害に「どう備えるか」を考えるいい機会かもしれません。



近年、気象に起因する災害は、「想定を超える」ものが増えてきていると思われます。

日々これら気象情報に気をつけ、ただしく行動できるようにしたいものです。


北海道:今井 正樹


無料相談会での事例


無料相談会では家づくりに関する様々な内容のご相談をいただいております。




例えば、
・工事中の第三者検査の必要性
・自分で工事中の現場を観るときのポイント
・建設会社との契約締結までにすべきこと
・建設会社との設計打ち合わせで気を付けること
・間取りづくりを始める際にやっておくこと
・家の不具合をどう解決すれば良いか
・建て売り住宅を購入する際の注意点
・中古住宅を購入予定だか、建物以外に何か観ておくことはあるか
・家づくり援護会の建築主サポート内容
などです。



東京に事務局はありますが、千葉・埼玉・栃木・茨城でも相談会を開催しています(予約制)。

場所は町のコミュニティーセンターなどです。

https://www.iengo.ne.jp/side/news.htm

お気軽にお申し込みください。



関東:石川 克茂