日々イエンゴ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

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建売住宅は外周りもチェック!

 建売住宅を購入する際に、どうしても建物の内部のことばかり気になってしまいますが、外周りもしっかり売り主から説明を受け、図面やパンフレットと相違がないか確認する必要があります。



 どこに境界杭があるのか、ブロックフェンスはどの位置なのか、自分の敷地内にある所有物なのかなど、理解しておかなければなりません。


 当会では「建売住宅購入診断」という、建売住宅購入時の内覧に同行して確認する診断がありますが、その際に依頼者さんに聴取すると、境界線など理解していない方が多いです。


 実際に過去の診断で、隣の建売住宅の所有物として図面やパンフレットに図示されているブロックが、依頼者の敷地内に造られてあったことがありました。


 ブロックの厚み分、エアコン室外機を置く敷地スペースが狭くなりますし、もし隣の住人がパンフレット通りと理解していたら、将来トラブルになる可能性もあります。


 内覧時にご自分で確認する余裕が無いようでしたら、当会の建売住宅購入診断をおすすめ致します。

 詳しくは事務局までご相談ください。


関東:石川 克茂



省エネ法改正について

 建築物省エネ法改正で、現在特定の建築物だけに限定されている

省エネ基準の適合義務が令和7年の施行後、

全ての新築の住宅が省エネ基準の適合義務の対象になります。




 増改築の場合にも省エネの適合義務が見直される予定です。


 省エネ性能を高めた住宅では、太陽光パネル、断熱材、サッシなどの採用などにより

住宅の建物としての重量が増してきます。


 このことより令和7年から構造の基準も変わります。



 省エネ、構造基準の改正などにより、家づくりも様々な基準に適合させるために

設計だけでなく施工中の管理も非常に大事になってきます。



 家づくり援護会は、家づくりを確実にサポートします。

 家づくり援護会を活用して たしかな家づくりをしてほしいと思います。

北海道:今井 正樹


浴室リフォームで判明した劣化

 リフォーム工事で壁や床を剥すと、普段は見えなかったところの劣化状況が解ったりすることがあります。


 予定していた工事内容が変わったり、工期が延びる、追加工事が発生するなど、開けてみないと解らない部分があるのがリフォーム工事です。

 リフォーム工事では、計画段階である程度想定して内容や見積りに反映しておくことが大切ですが、それをいいことに必要以上に金額を上げたりする業者もいるようですから注意が必要です。


 計画段階でできるだけ追加変更が出ないようにしておくことと、想定できる追加変更についてもきちんと説明してくれる施工業者を選ぶことが重要です。



 写真は、浴室を解体してみたら壁下地まで湿気により傷んでいた事例です。

 この段階でチェックし、補強工事を実施できたことで安心されていました。

 リフォーム工事は、実際には新築工事を行うより難しい部分があります。

 工事する部分としない部分の取合いや、昔の建物の造り方を知らなければできなかったり、一緒に多くの職人を入れなければならなかったり、材料の手配や廃材の処分も日々行う必要があるなど、管理者の腕の差がでやすいのもリフォームならではと言えます。


 リフォーム工事の内容や規模によって、施工業者で必要とされている「建設業許可」が無くても請負えるのが問題だと考えています。

 悪質業者が入り込みやすいのも、法規制が不十分であることも原因の一つであると思います。



 リフォーム工事でも事前相談や契約書チェック、見積り相談、工事中のチェックなど、不安を感じる前にイエンゴのサポートをご利用ください。

理事長:植田 達二



相談会を経て

 先日も公共の場にて無料相談会を実施し、いろんなご相談を頂きました。





 これまでに家づくりのご相談者に接してきたことを思い起こしますと、家づくりに対して、
・不安を持ちながら進めている
・矛盾が生じている
・自分の納得ペースで進んでいない
・調べても良し悪しの判断がつかない
・相談するところがない
という思いを抱いている方が多いです。


 上記が解消されることが、家づくりの幸せに細やかながら繋がると感じます。


 時代で家づくり環境は変われど、情報弱者として不利益を被りがちなに建て主さんの家づくりの不安や迷いを支え、家づくりの不幸を未然に防ぐサポート(=援護)をする活動内容は変わりません。


 また、過去の活動により判明した家づくりの実際問題や相談は、行政と民間ではサポート出来ていない(出来ない)ことも多く、NPOである家づくり援護会だから携われることが多いです。


 家づくりに携わる専門技術者の立場から、ご相談者や建て主さんに援護の手を差し伸べるのが当会の社会的責務ではないかと考え、当会建築士の共通理念として活動しています。




契約 ~急がせる相手には要注意!~

 家を建てるのは、ほとんどの人が初めてです。


 プロであるハウスメーカーの営業マンから

「皆さん、そうされていますよ。」とか、

「そういうものですよ。」と言われると、そんなものなのかな?と思ってしまう。



 営業マンが自分の成績となる契約件数を確保するために、常套句として、

「決算期なので今月中に契約をお願いします。」

「後からきちっとしますから取り合えず契約書に判を押して下さい。」

 お客さんのためと言いながら、全くもって自分のためなのです。



 契約を急がせる相手には特に注意して下さい。

 一旦判を押してしまうと元には戻れません。

 何百万円もの手付金を捨ててまで解約をするのは難しいのは自明です。

 ほとんどの施工業者やメーカーは、前もって契約書のひな形をお客さんに提示しない。

 契約日当日に初めて契約書を見るという人が多いのが現状です。

 遠慮しすぎは後悔の元。



・言うべきことは言い、確かめるべきことは確かめる。

・何千万円もの出費、何十年ものローン返済、何も遠慮することはありません。

・建築の専門家ではないので分からない。大丈夫です一般常識の判断でOKです。

・納得いくまで説明を求める。

・こんな事を言ったら相手(営業マン・現場担当者)が気を害さないか、

こんなことを言ったら嫌われないか。一切気にする必要はありません。

・いい子になる、ただの物わかりの良さは、営業マンにとって「いいお客さん」

でしかない。やり易い、楽なお客さんとなってしまいます。

・いいかっこはせずに分からないこと、納得できないことは、

とことん納得いくまで聞くことが大切です。



 任せっきり、信じ過ぎは、あなたの思い描く「いい家」には決してなりません。

 一生に一度の家づくりです。

 初めての家づくりをプロの建築士としてサポートをするのがイエンゴです。

 些細なことでも不安な時は、イエンゴにお気軽にご相談ください。

関西:鉢嶺 民雄