日々イエンゴ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

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「住宅産業」住宅は産業?

「住宅産業」、世間では時々耳にする言葉ですが、

「住宅産業」というその言葉自体に少し違和感を覚えてしまいます。



いかにも大量生産で画一的な家を建てているハウスメーカーの

ためにある言葉と思われます。



コツコツと一軒づつ丁寧に作られた家のイメージが

「産業」という言葉からは湧いてきません。

「家づくり」と「産業」という文字は、そもそも馴染まないのではないか。



そんな中、もともと住宅の業界ではなかった全く関係の

ない業界からこの業界への参入が始まっています。

なんと、自動車メーカーT社や家電販売企業Y社が家を造るというのです。

家電屋さんが「電気自動車と家」をセットにして販売するという。



住宅建築を専門にする大手ハウスメーカーでさえ、

色んな問題を起こしているのにも拘わらず、

異業種からの住宅業界への参入です。



一方、大手ハウスメーカーD社は、

人口減少などで日本国内のパイが減ってきているため、

海外へ進出しだしているようです。

海外比率50%を目指すとか。



日本の街並を変えるだけでは飽き足らず、

海外の古き良き街並みまで変えていくつもりなのか。



これからの時代はなおさらのこと

家づくりを依頼する側(建て主)が、しっかりと考えを持ち、

施工業者を選別しないといけない時代になってきたように思われます。



関西:鉢嶺 民雄


本を寄贈しました~さいたま市立岩槻東部図書館~

埼玉県さいたま市岩槻区にお住まいの方へ


埼玉県さいたま市立岩槻東部図書館に、
当会姉妹NPO「地の家ネット」出版の本を
寄贈させていただきました。






本書はこれまで日本人が持ち続けてきた家づくりの幻想をすべて覆し、

「地の家」による新たな家づくりのを発見する書です。


後悔しない家づくりをするためにも、建てる前に必ず一度は読んでいただきたい本です。



「地の家革命」




さいたま市立岩槻東部図書館

埼玉県岩槻区東岩槻6-6(ふれあいプラザいわつき1階)

TEL:048-756-6665


どうせならこだわろう

 住宅を新築したり、あるいはリフォーム・リノベーションをする際に、

どこかしら「こうしたい」「あれしたい」というのがあるはずです。


 
 限りある予算の中でどうやりくりするかですが、

自分のこだわりを優先することによって、家に愛着が沸きますよね。


 せっかくですから、こだわりを持って取り組んでみませんか。


 一例ですが、使いやすいように作る一点もののオープンキッチンにしてみるとか。

 水に強い木材で水廻りにフローリングを敷くとか。

 手に合うよう手摺の径を変えるとか。隙間収納を作るとか。

 趣味のものを展示できる棚を作るとか。etcetc・・・



 住む人100人いれば100通りの、様々なこだわりがあるでしょう。

 住み方は自由です。使いやすよう、安らげるよう、こだわりましょう。




 家づくり援護会では、「イエンゴ設計教室」という講座を開講しています。

 新築でもリフォーム・リノベーションでも家づくりに関して、

「何とかしたいなぁ」とお考えであれば、是非ともご相談ください。




関東:大垣 康行


タガハウス株式会社 オリジナルキッチン   天板は1枚ものの天然木使用。  正面に収納を付けて、扉表面を同じ材料で作成している。

タガハウス株式会社 オリジナルキッチン  天板は1枚ものの天然木使用。  食洗器などの扉表面を同じ材料で作成している。


25年前に建てた友人の家

 先日久しぶりに友人宅へ伺いました。
 
 その友人は子供のころから畳の上で育ってきたので畳以外の上での生活は考えられないと言って全室和室の家を建てたのです。


 奥様も同じような環境で育ったらしくお二人の意見は一致していました。

 その当時でも、もう和室だけの家を建てる人はほとんどいなくなっていました。

 25年の歳月が経っているのに数年しか経っていないようなきれいな状態を保っていました。

 日頃の手入れが良いのかと思ったのですが、共働きで手入れもしていないとの事。

 ただ畳は表替えをしたそうです。


 考えてみると、当時の棟梁が久しぶりに和風の家を手掛ける事に情熱を燃やしていたのを思い出しました。

 和室を作るには大工の技術がそのまま反映します。

 長押や鴨居、廻り縁と言った横物に寸分の隙間なく納まっていました。

 たぶんそう言うところが建物を若く見せているのでしょう。

 和室がどんどん減って大工の技術も受け継がれなくなる事はしょうがない事なのでしょう。

 宮大工、数寄屋大工と並んで家大工がいてそれぞれの技術があります。

 今も専用分野でその技術を持った人達はいます。

 ただ、その技術は今の住宅にはかならずしも必要でなくなったのかもしれません。

 現在の住宅の老化が早いのは求められなくなった大工の技術にも一因があるのかなと考えさせられる訪問でした。

東北:関 清


我が家のライフスタイルを考える

 建売住宅を購入した方のお宅に伺った時、物件パンフレットに図示された住まい方をしていないのを拝見します。




 住まい方とは、リビングダイニングでのくつろぎ方や食事の仕方、キッチン周りの収納の仕方、バルコニーの使い方などです。



 一家族ごとにライフスタイルは異なる訳ですから、住まい方も千差万別ありますので、合わない可能性もあると思います。



 建売住宅の住まい方がピッタリ合う方もいるかと思いますが、ほとんどの人が、例えて言うなら「足に合う靴」を購入したのではなく、「靴に足を合わせている」状態とも言えます。



 賃貸住宅は仕方ないとして、せっかく注文住宅で建てるのですから、予測出来る可能な限り、ご家族独自のライフスタイルに合った間取りや居住環境にしたいところです。



 これから家づくりを始める方は、まず「どんな住まい方をイメージしているか」「家族はどんなライフスタイルなのか」を思い描いてみてください。



 家づくり援護会では、「イエンゴ設計教室」という間取り作成教室を実施しています。


 お気軽にお申し込みくださいませ。


 https://www.iengo.ne.jp/side/ssapo/ssapo_k.htm


関東:石川 克茂